漢方薬と生薬の種類

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アトピー・アレルギー症状・花粉症の漢方

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アトピー・アレルギー症状・花粉症の漢方

 ダニ、ほこり、花粉、などをケアしても、なかなか改善しない
 アトピー・アレルギー症状・花粉症。
 アトピー・アレルギー症状・花粉症の緩和に使われる主な漢方、特徴、効果、
 飲み方、注意点などを解説。

アトピー性皮膚炎

 ダニやほこりなどの環境面は改善されてきているはずなのに、
 アトピー性皮膚炎(アトピー)は増える一方です。 この原因は一体何なのでしょうか?

 実は、『ストレス社会』と、『免疫力低下』、そして『胃腸の働きの低下』が、
 大きく関わっているのです。

 ストレスによって自律神経のバランスが乱れ、崩れると、
 免疫システムを正常に保つことができなくなり、
 カラダは余計な熱をもち、熱が炎症の素となって、色々なものに反応し始め、
 今まで反応しなかった花粉やダニ、ほこりなどに反応するようになります。
 また、もともと胃腸の働きが弱いと、食べものが上手く消化されないまま
 血管へと入り込み、それが異物としてカラダに捉えられてしまうこともあります。

 アトピーは皮膚の問題だと思われがちですが、
 実は、ストレスや内臓の働きの影響をかなり受ける病気なのです。

アトピーの代表的な4タイプ

 漢方で見る! アトピーの代表的な4タイプ

■現代人に多い、ストレスで悪化するタイプ

 ストレスによって自律神経のバランスが乱れ、免疫システムが非正常のために、
 いろいろなものに過剰反応してしまう。大人に多いタイプ。

 具体的な症状としては、肌の赤み、かゆみ、ストレスによって肌アレが悪化する、
 胸や脇が張る、肩こり、便秘と下痢を交互にくり返す、寝つきが悪い、味・匂いに敏感など。

加味逍遙散(カミショウヨウサン)

 加味逍遙散(カミショウヨウサン)は、
 ストレスに関連の深い臓器である「肝」の熱を冷ましてくれる作用があります。

柴胡清肝湯(サイコセイカントウ)

 柴胡清肝湯(サイコセイカントウ)は、
 ストレスに関連の深い臓器である「肝」の熱を冷ましてくれる作用があります。

竜胆瀉肝湯(リュウタンシャカントウ)

 竜胆瀉肝湯(リュウタンシャカントウ)は、
 ストレスに関連の深い臓器である「肝」の熱を冷ましてくれる作用があります。


■梅雨時期に悪化の、ジュクジュク肌タイプ

 胃腸の働きが悪かったり、お酒を多く飲む、などの飲食の不摂生で体内に
 余計な水分がたまり、その余計な水分が皮膚表面にも影響がでて、
 ジュクジュクしたアトピーになってしまう。このタイプ、日本人に多い。

 余計な水分がたまっているため、湿気の多い梅雨時にアトピーが悪化するのが特徴。

竜胆瀉肝湯(リュウタンシャカントウ)

 竜胆瀉肝湯(リュウタンシャカントウ)は、
 赤く盛り上がった湿疹や水泡をつぶすと汁が出るような、ジュクジュクした
 アトピーに用いられます。

黄連解毒湯(オウレンゲドクトウ)

 黄連解毒湯(オウレンゲドクトウ)は、
 赤く盛り上がった湿疹や水泡をつぶすと汁が出るような、ジュクジュクした
 アトピーに用いられます。


■秋~冬に多い、カサカサ乾燥タイプ

 胃腸が弱く、うまく血を作れないために、お肌を潤す成分不足で発症します。
 乾燥が強い秋から冬にかけて悪化しやすい。

 皮膚の乾燥、フケ、強いかゆみ(赤みは軽い)、かいても汁は出ない、爪がもろい、
 髪が抜けやすい、顔色につやがない、立ちくらみ、疲れやすいなどの症状

当帰飲子(トウキインシ)

 当帰飲子(トウキインシ)は、
 足りない血液や水分を補い、肌に潤いを与えてくれます。
 慢性的な湿疹にも使えます。

十全大補湯(ジュウゼンダイホトウ)

 十全大補湯(ジュウゼンダイホトウ)は、
 足りない血液や水分を補い、肌に潤いを与えてくれます。
 慢性的な湿疹にも使えます。


■乳幼児から発症の、腎の機能が弱いタイプ

 生命力を司る腎臓の働きが弱いために水分をうまく吸収することができず、
 余計な水分が体内にたまって皮膚にも影響がでてしまいます。

 先天的にカラダが弱く、成長発育が遅れている子供や、小さい頃からアトピーを
 ひきずっている人に多く見られる。

 このタイプは、皮膚をかいても汁が少なかったり、皮膚の乾燥やかゆみが強くなります。

六味丸(ロクミガン)

 六味丸(ロクミガン)は、
 腎の機能低下を改善してくれる作用があります。

補中益気湯(ホチュウエッキトウ)

 補中益気湯(ホチュウエッキトウ)は、
 腎の機能低下を改善してくれる作用があります。

知柏地黄丸(チバクジオウガン)

 知柏地黄丸(チバクジオウガン)は、
 腎の機能低下を改善してくれる作用があります。


花粉症の漢方

 もはや国民病とも言える花粉症。漢方では、身体に余分な水分がたまっていたり、
 体内に流れる水の循環が悪い人が、花粉症になりやすいと言われています。
 最近では胃腸の機能や仕事のストレスなどが原因で、発症するケースも増えています。

■胃腸虚弱タイプ

 漢方では、消化吸収する場所である胃腸がきちんと機能していれば、
 全身に充分な栄養と、パワーが行き渡ると考えられています。

 花粉症などのアレルギーは、自分以外の異物を攻撃するはずの免疫細胞が、
 間違って自分に攻撃してしまう炎症反応ですが、
 胃腸虚弱タイプは、その攻撃に立ち向かうパワーが弱いタイプではないでしょうか。

補中益気湯(ホチュウエッキトウ)

 補中益気湯(ホチュウエッキトウ)は、
 消化吸収する場所である胃腸の機能を高める作用があります。

六君子湯(リックンシトウ)

 六君子湯(リックンシトウ)は、
 消化吸収する場所である胃腸の機能を高める作用があります。

■ストレスタイプ

 このタイプは、全身に絶えず循環していなければならない「気」」の流れが悪いタイプ
 だともいえます。 実は身体を温める作用も、この「気」によるものです。

加味逍遙散(カミショウヨウサン)

 加味逍遙散(カミショウヨウサン)は、
 全身に絶えず循環していなければならない「気」」の流れ・めぐりを整え、
 神経過敏になっている人に有効です。

柴胡桂枝湯(サイコケイシトウ)

 柴胡桂枝湯(サイコケイシトウ)は、
 全身に絶えず循環していなければならない「気」」の流れ・めぐりを整え、
 神経過敏になっている人に有効です。

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