漢方薬と生薬の種類

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漢方薬の基礎知識

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漢方薬と薬

漢方薬とは・・・

 漢方薬とは、漢方医学理論に基づいて、様々な生薬を混合して処方する薬。
 生薬のいくつかの種類を、混ぜ合わせて使われるもので、
 混ぜる種類、分量、服用の時期や方法に法則や制限が存在する。

 何種類かの生薬によって構成しているものを漢方薬と言う。
 それ故、生薬を単独で用いても漢方薬とはいえない。
 また、何種類かの生薬を決められた比率で決められた方法で煎じて、
 飲んで、初めて漢方薬といえる。
 例えば、生薬の薏苡仁(読み:ヨクイニン)(ハトムギ)だけを煎じて飲んでも、
 これは、たんにハトムギ茶を飲んだということである。

生薬(しょうやく)とは・・・

 生薬とは、天然の産物である動植物や鉱物をあまり手を加えずに、蓄えておき、
 薬用として使用するもの。以前は、生薬(きぐすり)とよばれた。
 現在、使われている生薬は、ほとんど大半が植物性のものである

 生薬の組み合わせによって構成される漢方薬は、精製された単一成分の西洋薬とは違い、
 生薬のさまざまなな有効成分が互いに作用しあっているため、独特の効果を発揮します。

 例えば、風邪の諸症状を改善することで有名な「葛根湯(カッコントウ)」は、
 「葛根(カッコン)」、「麻黄(マオウ)」、「桂皮(ケイヒ)」、「芍薬(シャクヤク)」、
 「甘草(カンゾウ)」、「大棗(タイソウ)」、「生姜(ショウキョウ)」という
 7つの生薬から成り、「麻黄(マオウ)」で咳を鎮め、「生姜(ショウキョウ)」で体を温め、
 「桂皮(ケイヒ)」で発汗を促す、など、適材適所といったはたらきをします。

民間薬(薬草)とは・・・

 民間薬とは、ドクダミ、や、ゲンノショウコ、のように1種類で、
 厳しい法則、難しい制限、もあまりなく、手軽に使れている生薬類。
 民間薬は、病気にうまく適合すれば、非常な効果を発揮するが、
 あまり効果がない場合もおおいにある。
 (病人の個人差を考慮にいれずに自己流に服用している場合に多い)

くすりとは・・・

 現在、一般的に使われている薬は、西洋薬がほとんどである。
 漢方薬もそれなりの薬理作用もあり薬であることに間違いはなく、
 漢方薬でどんな病気でも治せるわけでもないが、
 それぞれの得意な分野を把握し、適材適所にうまく使い分けて使用するのが賢明。


漢方薬の飲み方

漢方治療について

 漢方治療では、その患者さんの状態にあわせて、心身のバランスを立て直し、
 病気を改善しようとする。
 そのため、同じ病名でも、患者さんによって、異なる漢方薬が処方される場合もある。
 つまり、病気に対してではなく、患者さんに対して投薬するのが、漢方の治療方針といえる。

漢方薬の煎じ方

 ・土瓶又はヤカンに、500mlの水と1日分の煎じ薬を入れふたをする。
 ・ふきこぼれない程度の弱火で、ゆっくり温め50-60分煎じる。
 ・300ml(半分)程度になったら、火を止める。
 ・熱いうちに袋とカスを取り出す。
 ・液だけを別の容器に移す。

漢方薬の飲み方

 煎じて飲む時
  煎じて保存してあった漢方薬は、原則的には人肌くらいに温めて
  1日に三回位に分けて、空腹時に服用する。

 エキス剤を飲む時
  温服の場合には、白湯でのみ、冷服の場合には、水で飲む。
  白湯でといて、煎液の状態にもどして飲むと吸収は良くなる。
  牛乳やお茶で飲むと効きめが弱くなることがあるので注意が必要。

 子供が飲む時
  幼児は大人の四分の一、小学生は三分の一、中学生は二分の一を、
  メドに服用すると良い。
  そして、からだの大きさ、太り具合、体力なども加味して服用する。

漢方薬の保存法

 漢方薬を保存しておく場合
 密封容器か冷蔵庫に保存するのが望ましい。


備考

中国の中医学中薬と日本の漢方薬

 中医学中薬は中国で生まれた体系医学です。
 その起源は遠く2千年以上もさかのぼります。
 そして、日本にも古くから伝わり、独自の発展をとげ漢方となりました。

漢方薬の特徴

 漢方の特徴は、体全体をみるということです。
 体全体の調子を整え、病気を治していくのです。
 ですから、病気の症状だけでなく、一人ひとりの体質も診断しなければなりません。
 このときの体の状態や体質をあらわすのが「証(しょう)」という概念です。

 このような考え方は、西洋医学が臓器や組織に原因を求めていくのとは対照的です。
 漢方のよさは、薬そのものよりも、証にもとづき「人をみる」という、
 その考え方にあるといっても過言でないでしょう。

漢方薬の保険適応

 病院では、服用が簡単な「エキス剤」が広く使われています。
 これは、煎じ薬を濃縮乾燥させたもので、そのままお湯に溶かすだけで飲めます。
  (一部の専門外来では、生薬のまま調合することも)
 現在、約150種類の方剤が保険適応となっています。




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