漢方薬と生薬の種類

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漢方薬の副作用

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漢方薬の副作用

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漢方薬は一般的に副作用が少なく、ゆっくりと穏やかな効き目があるため、
身体に優しいのですが、漢方薬にも副作用がないわけではありません。

漢方薬に副作用が現れることは、西洋薬に比べれば非常に少ないのですが、
医師が患者の「証」を見誤った場合など、間違った使い方をすれば、
漢方薬にも副作用が出て来ます。

漢方薬による副作用としては、次のような症状があげられます。

間質性肺炎

 肺の支持組織が炎症を起こす。息苦しさ・空咳・寒気のない発熱が主な症状です。
 漢方薬を服用してから2~4週間後に見られる事のある副作用です。
 発熱の症状は風邪に似ているので注意が必要です。
 黄芩(オウゴン)柴胡(サイコ)半夏(ハンゲ)などを含む漢方薬
 によって引き起こされるという報告がある。

 漢方薬の例 : 小柴胡湯(ショウサイコトウ)柴朴湯(サイボクトウ)、など

肝機能障害

 肝硬変を治療中の患者や、体力が落ちている人は副作用が出やすくなる。
 黄芩(オウゴン)を含む漢方薬によって引き起こされる可能性がある。

 漢方薬の例 : 小柴胡湯(ショウサイコトウ)

偽アルドステロン症(低カリウム血症)

 血液中のカリウムが体外に排出される事が原因で起こる症状。
 血液中のカリウム濃度が低下し、むくみや体重増加、高血圧、浮腫、筋力低下、
 神経機能の低下といった症状を引き起こす。
 特に甘草という生薬が含まれる漢方薬が起こす可能性のある副作用です。

 漢方薬の例 : 芍薬甘草湯(シャクヤクカンゾウトウ)
         小青竜湯(ショウセイリュウトウ)、など

胃腸障害

 漢方薬は一般に食前または食間に飲むように指示されますが、
 これは消化吸収しやすいようにするためです。
 しかし、まれに胃もたれや吐き気、下痢、胸やけなどの胃腸障害が出る事があります。
 地黄(ジオウ)が含まれた漢方薬によって引き起こされることが多い。

 漢方薬の例 : 六味地黄丸(ロクミジオウガン)八味地黄丸(ハチミジオウガン)、など

皮膚疾患

 発疹、じんましんなどの症状が出る。
 体を温める漢方薬全般に多く、アレルギー体質の人に出やすい。

膀胱炎

 頻尿や残尿感といった膀胱炎のような症状が表れる。
 麻黄(マオウ)を含む漢方薬、柴胡(サイコ)黄芩(オウゴン)が含まれた漢方薬、
 で起こりやすい。

 漢方薬の例 : 葛根湯(カッコントウ)小柴胡湯(ショウサイコトウ)、など

むくみ

 体質に合わない生薬や多量に服用した時に、
 むくみを生じる事があります。

血圧上昇

 交感神経を興奮させる作用のあるものは、血圧を上昇させるものがありますので、
 注意が必要です。

尿量の減少

 高齢者の男性に多く見られます。
 排尿時に括約筋が緩みにくくなることが原因です。
 麻黄(マオウ)という生薬が入った漢方薬が起こしやすい副作用です。

瞑眩(メンゲン)について

 瞑眩(メンゲン)とは、
 漢方薬を飲むと一時的に症状が悪化したような状態になるケースがあります。
 これを瞑眩(メンゲン)と言います。
 瞑眩は漢方薬の作用による反応が出たもので副作用とは違うのですが、
 素人がその違いを判断することは難しいと言えるでしょう。
 症状が改善する兆しであったのに、副作用と勘違いして服用をやめてしまうケースもあります。
 このような時は自分で勝手な判断をしないで、薬剤師や医師に相談をしましょう。

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