漢方薬と生薬の種類

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八味地黄丸(ハチミジオウガン)

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八味地黄丸(ハチミジオウガン)

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①.配合生薬
 地黄   (ジオウ)   :5~6g
 山茱萸  (サンシュユ) :3g
 山薬   (サンヤク)  :3g
 沢瀉   (タクシャ)  :3g
 茯苓   (ブクリョウ) :3g
 牡丹皮  (ボタンピ)  :3g
 桂皮   (ケイヒ)   :1g
 附子   (ブシ)    :0.5~1g

 また、この八味地黄丸(ハチミジオウガン)から
 カラダを温める桂皮、附子を取り除いた処方を、
 六味地黄丸(ロクミジオウガン)と言う。

②.効能
 主に中高年以降の人で、疲れやすい、手足の冷え、腰痛、ほてり、尿量減少、
 ときに口の渇きなどの症状がみられる場合の
 腰痛、前立腺肥大、勃起障害、高血圧腎炎糖尿病坐骨神経痛
 高齢者のかすみ目かゆみ?むくみ排尿困難頻尿
 などに用いられます。

③.適応症
 高血圧    (コウケツアツ)
 前立腺肥大症 (ゼンリツセンヒダイショウ)
 腰痛     (ヨウツウ)
 腎炎     (ジンエン)
 糖尿病    (トウニョウビョウ)
 坐骨神経痛  (ザコツシンケイツウ)

④.使用上の注意
 下痢、食欲不振、胃部不快感、発疹、かゆみなどの
 症状が現れることがあります。
 体力があり自覚的に熱感のある人、妊婦または妊娠している
 可能性のある女性の服用は慎重を要します。
 薬の使用にあたり、薬剤師の説明や添付の説明文書を
 よく理解したうえで使用してください。

⑤.副作用
 八味地黄丸(ハチミジオウガン)の 副作用
 女性化乳房(乳房のしこり〕の症状が現れることがあります。
 また、まれに胃もたれや吐き気、下痢、胸やけなどの胃腸障害が出る事があります。

 体質や症状に合わない、西洋薬との併用、アレルギー体質、などの場合、
 不快な症状や副作用が出る場合があります。
 ちょっとおかしいな、と思ったら、すぐ服用をやめ、
 漢方の専門家や処方してくれた医師に相談しましょう。

⑥.概要
 八味地黄丸(ハチミジオウガン)は、
 下半身の冷え、腰痛、尿量の減少、頻尿、むくみ、しびれ、インポテンツ、
 などに用いられる漢方薬です。
 加齢とともに衰えがちな腎の機能を補い、冷えによって起こる更年期障害、
 糖尿病、慢性腎炎、などにも応用できます。


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