忍冬(ニンドウ)
生薬辞典 性味 生薬別の副作用 漢方薬の種類 症状別漢方 ツムラ漢方薬製剤一覧
忍冬(ニンドウ)
スポンサードリンク
①.原料
忍冬とは、スイカズラ科スイカズラの葉と茎のこと。
②.性味
寒性で、
甘い味がします。
性味(セイミ)の 性とは、
生薬はその性質によって大きく「熱・温・平・寒・涼」の5種類に分かれます。
患者の冷えの症状を改善する生薬の性は、熱性と温性で、
熱性と温性の生薬は、体を温め、興奮作用があります。
患者の熱を抑える作用のある生薬の性は、寒性と涼性で、
寒性と涼性の生薬は、体を冷やし、消炎・鎮静作用があります。
性味(セイミ)の 味とは、
薬の味のことで「酸・苦・甘・辛・鹸」の5種類に分かれます。
(また、他に「淡・渋」の味が加えられることもある。)
なお、この5つの味は内臓とも関連があり、次のような性質があります。
酸(酸味) → 収縮・固渋の作用があって、肝に作用する。
苦(苦味) → 熱をとり固める作用があり、心に作用する。
甘(甘味) → 緊張緩和・滋養強壮作用があり、脾に作用する。
辛(辛味) → 体を温め、発散発汗作用があり、肺に作用する。
鹸(塩味) → しこりを和らげる軟化作用あり、腎に作用する。
③.主成分
タンニン
イリドイド配糖体(ロガニン)
が主成分です。
④.効能
解熱作用
解毒作用
脂質代謝改善作用
利尿作用
抗菌作用
抗真菌作用
抗ウイルス作用
収斂作用
血小板凝集阻止作用
⑤.処方例
紫根牡蛎湯(シコンボレイトウ)
治頭瘡一方(ヂズソウイッポウ)