漢方薬と生薬の種類

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薏苡仁湯(ヨクイニントウ)

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薏苡仁湯(ヨクイニントウ)

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①.配合生薬
 薏苡仁 (ヨクイニン)  :8~10g
 麻黄  (マオウ)    :4g
 当帰  (トウキ)    :4g
 蒼朮  (ソウジュツ)または、
 白朮  (ビャクジュツ) :4g
 桂皮  (ケイヒ)    :3g
 芍薬  (シャクヤク)  :3g
 甘草  (カンゾウ)   :2g

②.効能
 体力中等度以上の人で、はれや熱をともなう関節痛筋肉痛など
 に用いられます。

③.適応症
 関節リウマチ  (カンセツリウマチ)
 変形性膝関節症 (ヘンケイセイヒザカンセツショウ)

④.使用上の注意
 発疹やかゆみなどの過敏症状が現れることがあります。
 胃腸の弱い人、体力の衰えている人、心臓に病気のある人の
 服用は慎重を要します。
 薬の使用にあたり、薬剤師の説明や添付の説明文書等を、
 よく理解したうえで使用するようにしてください。

⑤.副作用
 薏苡仁湯(ヨクイニントウ)の 副作用
 不眠、発汗過多、頻脈、動悸(どうき)、食欲不振、胃部の不快感、などの症状を、
 おこすことがあるので、著しく胃腸の弱っている人には原則として使用しません。

 当帰(トウキ)には、生薬の副作用として、
 薬疹(発疹・掻痒):発疹・皮膚発赤・掻痒・発熱、などの症状が
 現れることがあります。

 麻黄(マオウ)には、生薬の副作用として、
 心臓がドキドキする・動悸・血圧上昇・興奮、などの
 心血管症状(動悸・不眠・神経症状)が現れることがあります。
 エフェドリンが含まれているので、心臓に病気のある人、不整脈や狭心症、
 心筋梗塞、などの心臓疾患のある方は要注意です。

 体質や症状に合わない、西洋薬との併用、アレルギー体質、などの場合、
 不快な症状や副作用が出る場合があります。
 ちょっとおかしいな、と思ったら、すぐ服用をやめ、
 漢方の専門家や処方してくれた医師に相談しましょう。

⑥.概要
 関節痛、筋肉痛の治療薬で、手足の関節・筋肉の慢性的な腫(は)れや痛み、
 熱っぽさという症状のみられる、比較的体力のある人に用います。


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