漢方薬と生薬の種類

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附子理中湯(ブシリチュウトウ)

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附子理中湯(ブシリチュウトウ)

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①.配合生薬
 人参 (ニンジン)   :3g
 甘草 (カンゾウ)   :3g
 蒼朮 (ソウジュツ)または、
 白朮 (ビャクジュツ) :3g
 乾姜 (カンキョウ)  :2~3g
 附子 (ブシ)     :1g

 別名:附子人参湯(ブシニンジントウ)とも言う。

②.効能
 胃腸虚弱で血色が悪く、多尿、手足の冷え、下痢の傾向があり、
 吐き気やめまい、胃痛などの症状がある場合の
 慢性胃腸カタル胃アトニーなどに用いられます。

③.適応症
 慢性胃炎    (マンセイイエン)
 胃下垂     (イカスイ)
 慢性胃腸カタル (マンセイイチョウカタル)
 胃アトニー   (イアトニー)

④.使用上の注意
 体力があり自覚的に熱感のある人、妊婦または妊娠している
 可能性のある女性の服用は慎重を要します。
 薬の使用にあたり、薬剤師の説明や添付の説明文書を
 よく理解したうえで使用してください。

⑤.副作用
 附子理中湯(ブシリチュウトウ) の 副作用

 甘草(カンゾウ)には、生薬の副作用として、
 偽アルドステロン症(浮腫・高血圧・むくみ・低カリウム症)、
 血圧上昇、ミオパシー、の症状が現れることがあります。
 また、インターフェロンとの併用で、間質性肺炎を起こす危険性が
 ありますので、注意してください。

 体質や症状に合わない、西洋薬との併用、アレルギー体質、などの場合、
 不快な症状や副作用が出る場合があります。
 ちょっとおかしいな、と思ったら、すぐ服用をやめ、
 漢方の専門家や処方してくれた医師に相談しましょう。

⑥.概要
 附子理中湯(ブシリチュウトウ)は、
 慢性胃腸炎、胃炎、胃アトニーの治療薬です。
 冷え症で、胃腸が弱く、血色・顔色もすぐれず、下痢をしやすく、
 しばしば吐き気・めまい・頭重・胃痛といった症状をおこす体質が
 虚弱な人に用います。


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