漢方薬と生薬の種類

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川芎(センキュウ)

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川芎?センキュウ?

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①.原料
 川芎?とは、セリ科センキュウの根茎を湯通ししたもののこと。

300 x 200 300 x 200 300 x 200

②.性味
 温性で、
 辛い味がします。

 性味(セイミ)の 性とは、
  生薬はその性質によって大きく「熱・温・平・寒・涼」の5種類に分かれます。
  患者の冷えの症状を改善する生薬の性は、熱性と温性で、
  熱性と温性の生薬は、体を温め、興奮作用があります。
  患者の熱を抑える作用のある生薬の性は、寒性と涼性で、
  寒性と涼性の生薬は、体を冷やし、消炎・鎮静作用があります。

 性味(セイミ)の 味とは、
  薬の味のことで「酸・苦・甘・辛・鹸」の5種類に分かれます。
   (また、他に「淡・渋」の味が加えられることもある。)
  なお、この5つの味は内臓とも関連があり、次のような性質があります。
  酸(酸味) → 収縮・固渋の作用があって、肝に作用する。
  苦(苦味) → 熱をとり固める作用があり、心に作用する。
  甘(甘味) → 緊張緩和・滋養強壮作用があり、脾に作用する。
  辛(辛味) → 体を温め、発散発汗作用があり、肺に作用する。
  鹸(塩味) → しこりを和らげる軟化作用あり、腎に作用する。

③.主成分
 精油成分
 が主成分です。

④.効能
 中枢抑制作用
 抗血栓作用
 鎮痙作用
 免疫賦活作用
 末梢血管拡張作用
 放射線障害防護効果
 腸血流量増加作用
 皮膚温度上昇作用

⑤.処方例
 温経湯(ウンケイトウ)
 温清飲(ウンセイイン)
 葛根湯加川芎辛夷(カッコントウカセンキュウシンイ)
 芎帰膠艾湯(キュウキキョウガイトウ)
 芎帰調血飲(キュウキチョウケツイン)
 荊芥連翹湯(ケイガイレンギョウトウ)
 五積散(ゴシャクサン)
 柴胡清肝湯(サイコセイカントウ)
 七物降下湯(シチモツコウカトウ)
 四物湯(シモツトウ)
 十全大補湯(ジュウゼンダイホトウ)
 川芎茶調散(センキュウチャチョウサン)
 千金内托散(センキンナイタクサン)
 続命湯(ゾクメイトウ)
 疎経活血湯(ソケイカッケツトウ)
 大防風湯(ダイボウフウトウ)
 治頭瘡一方(ヂズソウイッポウ)
 治打撲一方(ヂダボクイッポウ)
 猪苓湯合四物湯(チョレイトウゴウシモツトウ)
 当帰飲子(トウキインシ)
 当帰散(トウキサン)
 当帰芍薬散(トウキシャクヤクサン)
 当帰芍薬散加黄耆釣藤(トウキシャクヤクサンカオウギチョウトウ)
 当帰芍薬散加人参(トウキシャクヤクサンカニンジン)
 当帰芍薬散加附子湯(トウキシャクヤクサンカブシトウ)
 独活寄生湯(ドッカツキセイトウ)
 女神散(ニョシンサン)
 白朮散(ビャクジュツサン)
 防風通聖散(ボウフウツウショウサン)
 抑肝散(ヨクカンサン)
 ※その他にも多数あり。


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